知的好奇心を育む家
「知的好奇心を育む家」の事例、子どもの専門家による解説をご紹介します。当サイトは、「住宅に関わるスタッフ全員が子どもの能力を伸ばす家づくりのプロ」という独自の路線で「根拠をもとにした子どもの才能を引き出す家づくり」に特化している、株式会社リブランドが「子どもの専門家」として監修。サイトのナビゲーターである、教育熱心なママ、てっくん&さっちゃん、そして専門家と一緒に、子どもの成長を促す家づくりについて考えてみましょう。
確かなスキルで子どもの成長に
貢献する建築と子どもの専門家
滝本 嘉子(たきもと よしこ)さん
二級建築士・二級建築施工管理技士の資格を持つ建築の専門家であり、「子どもの能力を引き出す研修」を修了、親子を対象としたイベントや相談会にて、 年間数十件にわたり、お子さまのいるご家族へアドバイスを行ってきた「子どもの専門家」です。
脳科学に基づき、『子どもの能力を引き出すお家づくり』を提案するユニークな工務店「株式会社リブランド(大阪府吹田市)」のホームアドバイザーも担当。母であり、専門家であるからこそ伝えられる的確なアドバイスで、子どもの成長を考えた住環境づくりに貢献しています。
子どもの専門家が解説!
知的好奇心を育むには
子どもの能力や学習意識の向上につながる、知的好奇心。この知的好奇心を育む家づくりのポイントについて、脳科学のエビデンスをもとに家づくりを行っている株式会社リブランドのホームアドバイザー兼子どもの専門家・滝本嘉子(たきもとよしこ)さんが詳しく解説していきます。
知的好奇心を育むリビングづくり
辞書・地図・図鑑といったアイテムは、知りたいことや確かめたいことがあったときに見るもの。子どもの知的好奇心を伸ばしたいなら、これらのアイテムは「生活の中心であるリビング」に置くべきです。
子どもは日々の生活の中で、さまざまな刺激を受けています。しかし、そのとき生まれた「なぜ?」「どうして?」という関心が持続するのはたったの30秒。この瞬間を逃さず、うまく好奇心を刺激するためには、生活の中心であるリビングスペースに知識のネタ本を置き、いつでも触れられるようにすることが重要なのです。
しかし、そこに強制感が出てしまってはいけません。家族がくつろぐ場所であるリビングの意味を失うことなく、気軽に“知”にアクセスできるリビングづくりが大切なのです。
子どもが好きなことをムリなく
続けられる環境づくりが大切
子どもの能力を伸ばすには、やる気を引き出すだけでなく、それを継続させる必要があります。ペンシルバニア大学の著名心理学者・ダックワース准教授は、この継続するという行動を「やり抜く力」と定義。このやり抜く力が高い人は、どのような状況であってもいずれ成功する確率が高いと述べています。一方、どんなに才能があってもやり抜く力がないために、成功に至らない人も少なからずいたそうです。
やり抜く力は、何かを繰り返し継続的に行うことで育てることができます。そのためには、勉強でもお手伝いでも、子どもが好きなことをムリなく続けられる環境づくりが大切であると言えるでしょう。
テレビのつけっぱなしはNG!
何を置くべき?
リビングにはテレビが置いてあるのが当たり前と思われがちですが、子どもの成長を促す家づくりを目指すなら、リビングのテレビをつけっぱなしにするのはNGです。受け手の都合を無視して一方的に情報を送りつけてくるテレビの前では、人は受け身になるほかありません。流れてくる映像をただ受動的に眺めていても、「自分から何かをする」という主体性は育ちにくいのです。
では、リビングには何を置くべきなのでしょうか?それは「本」です。本棚にぎっしりと本を置くのではなく、家族それぞれが興味を持って読んでいる本を置くだけでOK。小説・ビジネス書・図鑑・地図、どのようなものでも構いません。いつでも本に触れることができ、常に家族の誰かが本を読んでいるという環境を作る。これこそが子どもの好奇心を育て、自分で調べるという習慣をつける、もっとも効果的な方法なのです。
ママのまとめ:リビングの意味と過ごし方が変わりそう!
リビングは家族がテレビを見ながらまったりする場所だと思っていたけど、まさか子どもの知的好奇心を育む中心地だったとは…。これは、リビングづくりだけでなく、そこでの過ごし方についても考えを改めるべきね。まだまだ、生活の中で子どもにできることはありそうだな~。
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教育熱心で子煩悩なママ。読破した教育本は数知れず。最終的に、「子どもの成長には住環境が重要」という結論に辿り着く。
さっちゃん
元気な5歳の男の子・てっくんと、もうすぐ1歳の女の子・さっちゃん。まだ遊び盛りの仲良し兄妹。