頭が良い子の朝ごはん
朝ごはんが必要な理由
「朝ごはんを食べましょう」とはいうものの、なぜ食べる必要があるのかという点について疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。ここでは、朝ごはんを食べることが必要とされている理由についてまとめました。
1日の脳の働きを左右する
といわれています。これは、朝食が脳をスタンバイ状態にするといった役割があると考えられているためです。
脳のエネルギー源はブドウ糖ではあるものの、体内に大量に蓄えておくことができないためにすぐに不足してしまいます。寝ている間にもブドウ糖は使われていることから、朝に起きた時にはエネルギーが不足している状態。そのため、朝ごはんをしっかりと食べて、ガス欠状態を防ぐことが必要なのです。
体内のリズムも整う
特にタンパク質を含む朝食を食べることで、
という報告もあります。さらに朝ごはんを食べるためには、早寝早起きの習慣がポイント。夜遅くまで起きていて、遅く起きると朝食をしっかりと食べることはできません。そのため、朝ごはんを食べることは体内のリズムを整えることにもつながるのです。
おかずを増やすことがポイント
朝食を食べる際には、
となってきます。さらに、おかずの品目数が多いほどに理解や判断力といった認知機能が発達するといった調査もあるようです。味噌汁にさまざまな食材を入れたりするなどで、無理のない範囲でおかずを増やすと良いでしょう。朝ごはんを食べるメリット
朝ごはんを食べることにはさまざまなメリットがあります。ここでは、体力や学力、睡眠に関わる点について紹介します。
学力や体力も向上する
文部科学省による「平成28年度 全国学力・学習状況調査」(小学校6年生)によると、朝食を食べる習慣のある子どもほど
という結果が報告されています。さらに運動についてですが、「令和元年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(小学校5年生)によると、朝食を毎日食べている子どもについては、
という結果が出ているようです。夜ぐっすり眠れる
といわれています。しっかりと夜に寝るためには、メラトニンを分泌させてしっかりと眠気を起こす必要があります。このメラトニンは朝日を浴びる、朝食を食べることにより、生体リズムがスタートしてからおよそ14〜16時間後に分泌されると考えられています。
睡眠の質が悪い場合には、朝食を食べてないためにメラトニンが作られていないともいわれており、しっかりと睡眠をとるためにも朝食を食べる必要があるとされています。
朝ごはんで摂りたい栄養素
せっかく朝ごはんを食べるのなら、栄養素についても知って起きたいものです。ここでは積極的に摂りたい栄養素をご紹介しますので、毎日の朝ごはんの参考にしてみてください。
たんぱく質
タンパク質は
といった栄養素。そのため、卵やヨーグルト、チーズなどを朝食に取り入れることにより、タンパク質を摂取することができます。DHA
「脳を育てる」といわれているDHAも朝ごはんに取り入れたい栄養素のひとつです。これは、サバやイワシ、鮭、魚肉加工品といった魚の油に多く含まれている点が特徴。
とされています。ビタミン、カルシウム
もぜひ取り入れましょう。
ビタミンはDHAやタンパク質といった、脳に必要とされる栄養素のサポートを行い、栄養素の代謝の手助けを行ったりします。さらに、カルシウムは歯や骨だけではなく脳にとっても重要な栄養素です。
豆類
大豆などの豆類にはレシチンが含まれていますが、これは、神経伝達物質のひとつであるアセチルコリンの材料となります。
と考えられています。レシチンを摂るためには、豆腐製品や納豆、油揚げなどの大豆製品を取り入れると良いでしょう。
まとめ
子どもの脳を育てるためにも知っておきたい、朝ごはんについて紹介してきました。朝ごはんを食べることにはさまざまなメリットがありますので、こちらの内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。無理なく必要な栄養素を摂ることを意識しながら、朝ごはんをしっかりと食べる習慣を身につけていきましょう。