オノマトペで身体能力が上がる!?
大人もよく使うオノマトペ。動物の鳴き声などを真似てその動物を表現するのにとても便利です。オノマトペは、子どもと一緒に使うことで、子どもの能力を開発してくれます。ここではオノマトペがどのように子どもの能力向上につながるかまとめました。
学習への応用
オノマトペは、「ワンワン」「ゴロゴロ」「ピョンピョン」など、自然界の音や声、状態、動きなどを象徴的に表現した言葉のことです。擬音語や擬声語、擬態語などの総称とも言えます。子どもに絵本を読み聞かせていると、オノマトペがよく登場することに気づくのではないでしょうか。オノマトペは、分かりやすく、また想像力を豊かにしてくれます。子どもの学習能力向上につながる理由を見ていきましょう。
発音しやすく覚えやすい
オノマトペは、発音しやすさが大きな特徴です。また、物事を象徴的に表現していることから、覚えやすくもあります。
たとえば、「さっきの犬、大きかったね」より「ワンワンいたね、大きかったね」の方が大人でも言いやすいのではないでしょうか。子どもにとってはより言いやすく、覚えやすいです。実際に使ってみることで言語能力は向上していくので、すぐに話したくなるオノマトペは、学習能力の向上に役立ちます。
体の動きと連動している
オノマトペには、「ピョンピョン跳ねる」「ビリビリ破く」など、体の動きと連動している言葉が多くあります。このようなオノマトペは、実際に体を動かしながら教えるのがおすすめ。体を積極的に動かしながら、楽しく言葉を覚えるのはもちろん、身体能力も向上します。
卓球の福原愛さんが試合中に「サーッ!」という声を出していたのを記憶している人は多いのではないでしょうか。このような運動に連動した掛け声は、深呼吸に似た効果があります。実際に福原愛さんは、リラックスするためにこの掛け声を使っていたそうです。他のスポーツ選手もリラックスするため、自分を鼓舞するために独自の掛け声を出す人は少なくありません。(参考:朝日新聞EduA(https://www.asahi.com/edua/article/14676548))
スポーツ時に掛け声はオノマトペとは種類は異なりますが、原始的な言語という意味でオノマトペに近いものです。体の動きに合わせてオノマトペを使うことで、身体能力の向上も期待できるでしょう。
リズミカルで楽しい
オノマトペは、「サウンドトイ」とも呼ばれるほど、楽しい遊び道具です。独特のリズムが五感を刺激してくれます。聞いてもワクワクできるから、自分も言いたくなるのです。おもちゃで遊ぶ感覚で、コミュニケーション感度を高めていけます。上手にオノマトペを会話に混ぜて、子どもの遊び心を刺激してあげましょう。
(参照元:いこーよ(https://iko-yo.net/articles/457))
子どもにおすすめのオノマトペ
0歳におすすめのオノマトペ
視力が未発達の0歳児。しかし聴覚は発達しています。様々なリズムを体験させてあげると良いでしょう。身の回りの音を取り入れてあげるのもおすすめです。
1歳におすすめのオノマトペ
少しずつオノマトペを使ってお話をするようになる時期です。「ビリビリ」「くしゃくしゃ」など、動作と合わせて楽しめる言葉を選んであげましょう。水遊びをしながら「ビチャビチャ」「ジャー」のような水のオノマトペもおすすめです。
2歳におすすめのオノマトペ
語彙力が増えてくる時期は、ごっこ遊びなどの中でオノマトペを取り入れてあげると良いでしょう。子どもが好きな動物になりきる遊びもおすすめです。ウサギになりきって「ピョンピョン」など。広い場所で遊ぶと盛り上がるでしょう。
(参照元:ほいくらし(https://hoiku.mynavi.jp/contents/hoikurashi/child-care/play/idea/8061/))
正解・不正解はない
オノマトペは、国や地域によっても特色が異なるものです。正解・不正解はありません。子どもが聞いたことのないオノマトペを自然に発したときは、大人も一緒に使ってあげましょう。楽しい雰囲気にすることで、子どもは言葉をどんどん吸収していきます。
まとめ
子どもにとってオノマトペは、楽しい世界です。オノマトペをテーマにした絵本もたくさんあります。お絵描きをしながら遊ぶのも、子どもの感性を育む良い方法です。オノマトペを会話にたくさん取り入れて、子どもの好奇心・学習能力・身体能力を引き出してあげてください。