子どもの考える力を磨く遊び
2020年度からの学習指導要領では、学校教育に変化が見られています。「学んだことを理解する」という部分を評価するのではなく、「自分で考えて表現や判断する能力」が求められるようになってきているのです。
このような背景があることから、子どもの考える力を身につけていくことが重視されています。当記事では、子どもの考える力を磨けるおすすめの遊びについてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
おすすめの遊び
子どもの考える力を磨く遊びにはどのようなものがあるのか気になることでしょう。ここでは、子どもの考える力を高めていけるおすすめの遊びをご紹介します。
七並べ(トランプ)
トランプをすると、どのようにしたら勝負に勝てるか考えることができ、そのような中でさまざまな感情を育めるものです。 負けた時の悔しさを何度も経験することによって、負けてしまった子の気持ちを理解できるようになり、自分の感情のコントロールの仕方も身につけられます。
オセロ
隅を序盤で簡単に渡さないようにするなど、勝つためにはどうしたらよいか考えながらゲームをできます。オセロのように対戦相手がいるゲームの場合、駆け引きが必要です。そして、自分が考えた通りには展開しないこともゲームの中で学べます。 対戦を繰り返すうちに、少しずつ学習して強くなっていくのです。
五目並べ(囲碁)
囲碁は、勝負の時にその場面の状況について冷静に判断し、勝つために戦略を練る必要があります。対局中は、一生懸命考える必要があるため「考える力」を身につけることも可能なのです。
積み木やパズル
積み木はシンプルで遊び方が固定されていないおもちゃです。自分の思うとおりに自由に、そして考えながら遊べるので、思考力を伸ばすことに繋がります。
パズルも、思考を巡らせながら、目的の形に到達するという意味で積み木に似た遊びです。一方、パズルは積み木とは異なり、決められた枠にはめていく必要があります。そのぶん、難易度が高く、より思考力を高める効果が期待できます。
ごっこ遊び
ごっこ遊びと言えば、子どもに人気のある遊びの1つです。
子どもが日頃何気なくしているごっこ遊びは、思考力を働かせなければなりません。先述の積み木遊びの場合、熟考するタイプの思考が働きますが、ごっこ遊びだと瞬発的な思考が必要になります。ごっこ遊びは相手がいるので、よく考えている時間がないからです。
決められた役割を演じなければいけないため、振る舞いや言葉遣いをどのようにしたらよいか考える力も身につけられます。会話のやり取りも必要なため、語彙力を磨くことも可能なのです。
身につく力
考える力を高めていける遊びを取り入れると、どのようなことを身につけられるのか気になるもの。ここでは、身につけられる力について詳しく説明していきます。
思考力、地頭力
地頭力は考える力でもあり、これは習慣で身につけられるものだと言われています。ごっこ遊びやパズルなどは、遊びの中で思考力を鍛えられます。
その他には、本の読み聞かせも有効です。子どもは、最初のうちは自分本位にしか考えられなかったとしても、登場人物に感情移入することで、他人の立場になって物事を考えられるように変化していきます。このように自分と他人、2つの視点を持つことは、多方面からの思考に繋がるはずです。
感情のコントロール
オセロやトランプのように対戦相手がいるゲームの場合、勝ち負けの両方を経験することになります。負けた時の悔しさを何度も経験することによって、自分自身の感情のコントロールもできるようになっていくのです。
まとめ
パズルやごっこ遊び、読み聞かせなどの遊びを取り入れると、子どもの思考力を高める効果が期待できます。五目並べやオセロのように対戦相手がいるゲームの場合、勝つための方法を考えながらゲームに取り組むことができ、感情のコントロールもできるようになっていきます。
思考力や地頭力は、日頃の習慣が大切なので、考える力を高める遊びを積極的に取り入れてみるとよいでしょう。