頭の良い子は音楽を聴いている?
子どもの頃からピアノを習うなど、音楽に親しんできた方もいらっしゃるように、音楽はスポーツや学習塾と並ぶように「習い事」「教育」として取り扱われてきました。「頭のいい子は音楽を習っている」とも言われるように、音楽は教育にさまざまな影響・効果を与えると考えられています。
音楽の教育における効果
音楽と外国語の関係
音楽を聴いているうちに自然と聞き分ける力が養われますので、言語に対する対応力や処理能力が向上するとも言われています。既に教育現場では「リトミック」として取り入れられるなど、音楽の効果は期待されています。また、英語など外国語におけるヒアリング能力も高まるとされています。
音楽とともに体を動かすことも効果的
音楽は必ずしも聴いているだけとは限りません。音楽を聴いていると楽しい気持ちになり、自然と身体が動いてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。身体を動かし運動することもまた脳にいいとされており、音楽を活用することで楽しく運動するきっかけになるかもしれません。
ルールや規則性も学べる
音楽には楽譜があり、さまざまなルールのもと奏でられています。音楽を聴くのも実際に奏でてみるのも、どちらにしても何らかのルールや規則性のもと音楽に触れることとなります。また、リズム感はスポーツにおいても非常に重要であるといわれているなど、音楽に触れることでさまざまな感覚や感性が身に着くでしょう。
表現力を育む
音楽も芸術の一つであり、さまざまな表現が必要になります。声の大小や抑揚、スピード感、身体を使った表現など相手への伝え方も考えるようになります。楽器を演奏するのも歌を歌うのも、何も考えなければ表現力は生まれません。脳で考えたことを音楽にすることで、さまざまな場面で必要となる表現力が育まれるでしょう。
子どもにおすすめの音楽
お父さん・お母さんが歌う
子どもにとってはやはり一番近くにいる両親の声が落ち着くでしょう。そのためどんな音楽であってもお父さんやお母さんの声で歌ってあげるだけで、子どもの心と精神が満たされると言われています。特にお母さんの声はお腹の中にいるときから聞き続けている声ですので、より一層の安らぎや落ち着きを与えてくれるでしょう。
クラシック
音楽の中でも特に「クラシック」がいいとされています。一昔前には「幼児期のクラシックを聴くと脳の発達に好影響」という記事も取り沙汰されていたようですが、実際には科学的根拠はないそうです。しかしながらクラシックの中にはリラックス効果がある楽曲があり、癒しやリズム感・音感などを養う効果が期待できます。ただし、暗いメロディーの楽曲であれば子どもに不安感を与える恐れがあるので気を付けましょう。
子どもが気に入る音楽
子どもの教育にいいと言われる音楽は諸説ありますが、結局は子どもが気に入るかどうかが重要です。どんなにいい音楽であっても無理やり聞かせていては子どもが楽しくありませんから、大好きな音楽でニコニコ過ごせる環境が学びや発達の観点からは望ましいといえるでしょう。
まとめ
幼児期に音楽を聴いたら子どもが賢くなる、という単純な話ではありませんが、色々な音楽に触れることで豊かな感性が育まれるでしょう。また、絶対音感を持っている人は幼少期からピアノの音を聞いていた・・・なんていう話もありますので、やはり音に触れることで磨かれる能力もあるのだと思います。ぜひ子どもには、気に入った音楽で楽しめる環境を用意してあげて下さい。